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ザーフィアス / Zaphias [地名] イリキア大陸にある街。 帝都。 世界最大の都市。約800年前に建設された。 御剣(みつるぎ)の階梯(きざはし)と呼ばれる城壁によって守られている。 内部はヒエラルキー構造で大きく3つのエリアに分かれており、上層から貴族街、市民街、更に城壁の外に広がる下町となっている。 城を除く各エリアの出入りは自由だが、貴族街での物乞いは禁止されている。 市民街では毎朝朝市(マルシェ)が設置され、市民の生活を支えている。 他の街に比べ、税金が高い。
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“東方永夜抄”歴史を食べるワーハクタク「上白沢 慧音」 読み:“とうほうえいやしょう”れきしをたべるわーはくたく「かみしらさわ けいね」 カテゴリー:Chara/女性 作品:永夜編 属性:光 ATK:4(+1) DEF:4(+2) 【登場】〔自分の 永夜編 のキャラ1体を【裏】から【表】にする〕 【乱入】〔自分のフレンドの「上白沢 慧音」を控え室に置く〕 [自動]このキャラが登場かレベルアップかオートレベルアップした場合、カード1枚を引く。このキャラが【乱入】コストで《“東方永夜抄”旧秘境史「上白沢 慧音」》を控え室に置いて登場した場合、追加でカード1枚を引く。 お前達か。こんな真夜中に里を襲おうとする奴は illust:高菜しんの 永夜-015 C 収録:ブースターパック「OS:東方混沌符 -永夜編-」 ブースターパック「OS:東方混沌符 -永夜編-」で登場した上白沢 慧音。 基本的にフレンドとして採用となるか。 登場時にドローする効果と指定したキャラをコストにした乱入をすると追加でさらにドローする効果を持つ。 登場コストがリカバリーのためリカバリー+ドローソースとして採用もありか。 登場時にドローできるので手札を消費することなく登場させることができる。 このキャラの乱入は上白沢慧音がコストであり“東方永夜抄”旧秘境史「上白沢 慧音」を指定した効果も持つため乱入を生かすなら慧音を多めに採用したい。 ステータスは高くも低くもないが単体エクストラ先の“東方永夜抄”Stage3 歴史喰いの懐郷「上白沢 慧音」がリカバリーを持つため扱いやすいといえるか。 参考 ネームが「上白沢 慧音」であるキャラ・エクストラ一覧 知識と歴史の半獣「上白沢 慧音」 歴史を食べる程度の能力「上白沢 慧音」 ワーハクタク「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”歴史を食べるワーハクタク「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”旧秘境史「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”新幻想史「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”ファーストピラミッド「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”Stage3 歴史喰いの懐郷「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”Extra 蓬莱人形「上白沢 慧音」 「藤原 妹紅」 特徴“東方永夜抄”を持つキャラ・エクストラ一覧 “異変解決”“東方永夜抄”逢魔が時「十六夜 咲夜」&「魂魄 妖夢」 “異変解決”“東方永夜抄”永夜異変「博麗 霊夢」&「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「霧雨 魔理沙」 “異変解決” “東方永夜抄”ラストスペル「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”赤眼催眠「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”蟲を操る妖蟲「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”老いる事も死ぬ事も無い人間「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”禁呪の魔法使い「霧雨 魔理沙」 “東方永夜抄”生命遊戯「八意 永琳」 “東方永夜抄”狂気を操る月の兎「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”火の鳥「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”海を渡る兎の軌跡「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”永遠亭の主人「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永遠亭の「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”永遠亭の「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”永遠亭の「八意 永琳」 “東方永夜抄”永遠と須臾を操る月人「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -初月-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -世明け-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”永夜返し -丑の刻-「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”歴史を食べるワーハクタク「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”正直者の死「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”歌で人を狂わす夜雀「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”梟の夜鳴声「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”月兎遠隔催眠術「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”月のいはかさの呪い「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”旧秘境史「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”新幻想史「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”幽冥の剣客「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”幻想の巫女「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”天人の系譜「八意 永琳」 “東方永夜抄”夢幻の使用人「十六夜 咲夜」 “東方永夜抄”壺中の大銀河「八意 永琳」 “東方永夜抄”地上の流星「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”古代の詐欺師「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”人間を幸運にする妖怪兎「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”リトルバグ「リグル・ナイトバグ」 “東方永夜抄”ラストワード「藤原 妹紅」 “東方永夜抄”ラストワード「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”ファーストピラミッド「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”シンデレラケージ「鈴仙・優曇華院・イナバ」&「因幡 てゐ」 “東方永夜抄”イルスタードダイブ「ミスティア・ローレライ」 “東方永夜抄”あらゆる薬を作る月人「八意 永琳」 “東方永夜抄”Stage5 穢き世の美しき檻「因幡 てゐ」 「鈴仙・優曇華院・イナバ」 “東方永夜抄”Stage4 uncanny 伝説の夢の国「博麗 霊夢」 「十六夜 咲夜」 “東方永夜抄”Stage4 powerful 魔力を含む土の下「霧雨 魔理沙」 「魂魄 妖夢」 “東方永夜抄”Stage3 歴史喰いの懐郷「上白沢 慧音」 “東方永夜抄”Stage2 人間の消える道「ミスティア・ローレライ」 「霧雨 魔理沙」 “東方永夜抄”Stage1 蛍火の行方「リグル・ナイトバグ」 「博麗 霊夢」 “東方永夜抄”Final 姫を隠す夜空の珠「八意 永琳」 “東方永夜抄”Final B 五つの難題「八意 永琳」 「蓬莱山 輝夜」 “東方永夜抄”Extra 蓬莱人形「上白沢 慧音」 「藤原 妹紅」 “東方永夜抄” 永遠亭のウサギ “東方永夜抄” Imperishable Night.
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―――――限りなく遠く、限りなく近い未来で――――― 人は新たなる資源によって、無限なる進化を遂げた。だが……その進化は果たして正しかったのか? 何時の世になろうと人は争いを繰り返す。それはDNAの遺伝の様に。この進化は果たして――――正しい事なのか? その答えは――――私が導き出す。 灰色の雲が支配す、光差さぬ暗き空を静謐な灰色を纏いその艦――――プレスディアは潜行する。「敵」から知られぬ様に。 時同じく、戦火渦巻く瓦礫の街に向かって、白き影が落下する。弱き者を――――救うために。 <ハクタカ、ポイント100524を確認> <こっちでも確認したわ。重力制御システムの使用を許可する。存分に暴れなさい> 白き影の存在に気付きだす、獰猛な野獣を彷彿とさせる「敵」。だが、白き影は臆さない。 白き影は手元の銃を地上に向け、引き金を引く。銃口より放たれし蒼き銃弾が、「敵」を破壊する。 同時に地上へと降り立ち、町を蹂躙する、操り人形を彷彿とさせる「敵」。白き影は落下しながら拳銃を真下に向ける。そして再び引かれる引き金。 地上を回転する黒き魔方陣より現れいずる、漆黒の機神―――――オウガ。オウガは白き影――――ハクタカへと、意思を示す。 『戦闘承認。我が主よ、命令を』 「断罪を――――開始する」 Beyond the Progres ヴィルティック・シャッフル2 『確認数は8体。被害拡大を抑える為、接近戦を提案』 遥かなる宙より舞い降りてくる操り人形。凄ましい物量は、灰色の空を覆い尽くす。 地上を焼き尽くす無数のレーザー。無慈悲なるその攻撃に、生きとし生けるものは成す術も無く滅されていく。 ―――イルミナスが人類に対する宣戦布告をしてから、全てが変わるまで大して時間は掛からなかったわ。 抵抗しなかった訳じゃない。出来なかったの。あまりにも戦力差があり過ぎてね。イルミナスにとっては赤子の手を捻るよりも容易だったわ。 対抗すべく現れる、武骨な形状をした緑色一色のアストライル・ギア達。抱えた兵器の引き金を引き絞り、空より舞い降りる操り人形へと射撃する。 しかし操り人形は、その攻撃を軽やかに回避し、一斉にレーザーの雨を降らす。いとも簡単に貫かれていくアストライル・ギア達。 ほんの数分で、地上は再び、残酷な静寂を取り戻す――――が。 ――――イルミナスは私達が抵抗している間にも、着々に計画を進めている。アイルニトルを使い、時空を掌握せんとね。 もしこれが成功すれば、イルミナスによって人類の歴史そのものが支配されるでしょう。こちらの戦力は絶望的。あまりにもね。 突如として空を覆う操り人形の前に現れし、オウガ。両手より召喚し、蒼き両刃の剣で次々と操り人形の胴体を次々と両断していく。 どれだけ操り人形が群ろうと、黒き魔神の機動力に追いつけない。自在に空を動き回り、操り人形の胴体部をその刃にて無に還す。 ――――でも、全ての希望が潰えた訳じゃない。ハクタカ――――それはこの世界に光を灯す、一筋の流星。 私達はどれだけ困難な状況下でも、彼の行く道を開けなくてはならない。それがイルミナスに対する、唯一の対抗策。 その時、オウガに鋭利なる白き刃を研ぎ澄ました紅き機体が斬りかかる。 蒼き刃と白き刃――――つばぜり合う二体の刃は、操り人形達を損壊させながら、灰色の雲を強烈な閃光で照らす。 「貴様がハクタカか……」 「――――何者だ?」 「俺の名はザッシュ。一度貴様と戦ってみたかった。虚無なる英雄よ、俺の力――――受け止めてみろ……!」 「ハッハ―!数だけは多いぜクソッタレェェェェェ!」 曲線と直線が入り混じった、独特なツートンカラーの機体に乗り、その男――――リジェット・トライガムは野獣の如き咆哮を上げる。 機体の両腕に付けられた二基のガトリングは、周囲を囲む操り人形達を鉄クズへと変えていく。ガトリングの銃口より湧き出る硝煙。 が、リジェットの調子と裏腹に、ガトリングは数秒後、激しい回転を止める。 「ちっ! もうイっちまいやがった!」 「だからそういう戦い方はするなって言っただろ。ただでさえカツカツなんだぞ」 リジェット機を飛び越え、頭部に角が付けられた機体が襲いかかる操り人形に弾丸のシャワーを浴びせる。動きが止まり連鎖爆発。 搭乗者である、眼鏡を掛けた男――――深山宗明が呆れた口調でリジェットに言う。深山は機体が持っている大きなライフルを連射し、正確に操り人形に穴を開けていく。 「あぁ!? こんな時に金の話すんな! 醒めちまうだろうが!」 「単純馬鹿が……」 その二機をサポートする様に、後方から極太のビームが、操り人形を蒸発させていく。 専用のヘッドギアを脱ぎ、鮮やかな青髪をなびかせ――――エストラ・ロシャンは整った口元に、凶悪な笑みを浮かべた。 「ま、闘いの真骨頂は肉弾戦だからな!」 二基のガトリングを投げ捨て、鮫の歯の如く尖った大型ナイフを召喚し、リジェットは豪快に笑った。 「っと……お客様だ」 宗明がそう言うと、リジェットとエストラはカメラアイを空中へと向ける。 雲を突き抜け、超高速で飛んでくる一体の機体。その姿は巨大な戦闘機にも見えるが、違う。 明らかに異色なそのフォルムは、巨大な鷲を思わせる。鷲はきりもみ回転しながら、三人に向かって急降下してくる。 そう――――アストライル・ギアだ。鷲の機体色は毒々しさを思わせる紫色に、帰り血の様な赤が点々としており実に不気味だ。 「おいおい、変形機体かよ……!」 リジェットがそう呟いた瞬間、鷲は宙で回転しながら、本来の姿へと形を変える。 「お前らだな? イルミナスに仇名すカス共は……!」 鷲から一人の男の声が響く。男の音色には、殺し合いを心から楽しむといった残虐性が浮き出ている。 「自分から挨拶とは丁寧だな。何者だ?」 宗明の質問に、男は答える。 「これから殺すカス共に教える名はねえな! さぁ……殺し合いだ! 楽しませろよぉ!」 ――――これより我々は大気圏外へと昇り、イルミナスの本拠地へと突入する。現在、ハクタカが航路を開ける為に単身、大気圏外で戦闘を行っている。 その間、我々は地上で出来る限りの抵抗を行う。貴官らの命を……我々に預けてほしい。 地上から宇宙へと、オウガは操り人形を蹴散らしながら急上昇する。オウガの行く先に「敵」は―――――いる。 「ちぃ!」 オウガを捉える様に、大量の植物の種の様な形状のポッドがレーザーを射出しながら縦横無尽に飛び回る。 オウガはロッドを回転させレーザーを防ぎながら、ポッドを操る「敵」へと接近する。 「敵」である、白き機体は、白百合の様な優雅な姿に反し、ポッドを使いオウガに鮮烈な攻撃を繰り返す。やがて、その内の一基が、オウガの背中を捉えた。 「だが……!」 オウガはロッドの回転を止めた、瞬間。ロッドをレーザーが一瞬にして焼き切る。が、オウガは既にそこに居らず――――。 白き機体の頭部を鷲掴みした。ミシミシと音を立てて、白き機体のカメラアイが割れる。 「ここは通して貰う……」 「やっと会えたな。ハクタカ」 「何?」 コックピット内で、黒き短髪と、赤い眼の少女―――――ナナは、憎悪に満ちた目で、ハクタカへと叫んだ。 「……お前が、お前がいるから……争いは止まらないんだ! 私がお前を殺す! ハクタカァ!」 「この声……まさか、お前は……!」 「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!」 「隆昭さん!」 ハクタカの蒼きラインが黒く変色し、ハクタカが悲痛な叫び声を上げた。ハクタカの中の男の顔を、青筋が走る。 「マチコさん……隆昭さんは……隆昭さんは救えないんですか……?」 「それは……無理よ。彼を救えるのは……彼しかいないわ」 「敵機が……え? 100……200機以上が降下して来ます!」 巨大なモニター上に映される光景。それは、正に地獄。 空には空は無く、操り人形達が大量の群を成して降りてくる。地上に太陽など、無い。 それでも――――三人は戦う。生き残るために、 「ハクタカが戻ってくるまで、絶対に死なねえぞ!」 「俺達には、守るべきモノがある……お前達には奪わせない、機械ども……!」 「ここで死んでも、悔いは無いわ。お前達と一緒ならね」 「どうして……」 「どうしてそんな目をするんだよ……」 「私は、私は人を沢山殺したんだぞ! この手はもう、どうしようもないくらいに……どうしようもないくらいに汚れちゃったんだ。だから……」 「君の罪は、俺が拭い去る……だから、もう戦うな。サナ」 「何故だ……なぜそこまでして、お前は戦える?」 「簡単な答えだ……。俺は背中に……人類を背負ってるからな」 「素晴らしい……! これが、人間の進化、最終形態だ!」 強固な鎧に身を包んだ、全ての黒幕――――ネクサス。そして―――――。 「戻りなさい、ハクタカ! これ以上戦えば、貴方はアイルニトルに取り込まれるわ!」 「やめて……もう止めて、隆昭!」 「俺は……俺は……!」 「俺は……全てを救う!この身が……滅び去ろうと!」 ――――もし……もし、全てが終わったら…… ――――ん? ――――もし、この戦争が終わったら、二人で静かに暮らしたいです。苦労するかもしれないけど、貴方となら ――――きっとなれるさ、平和な世界に。 ――――信じてます。私、貴方なら必ず出来るって。 「アストライル・ギアを司る要素は何だと思う? 性能? 違うね。 パイロットさ。それが欠けたアストライル・ギアは屑でしかない。そして私は思うのさ。あの機体の強さは―――――そこじゃないかとね」 「―――――シャッフル」 「俺は救ってみせる。この掌で、救える者を全て」 オウガ―――――ハクタカ 「殺せるだけ殺す。無用な者なら味方でも」 ユレイナ――――ナナ 「立ちはばかる者は全て壊す。それが何であろうとな」 ユニティ―ス――――ザッシュ・ロストマン 「要するに弱肉強食の理、だ。弱い奴は食われんだよ。強い奴にな」 メイディクス――――ウェル・ラ―・クィス 「始めよう。人類の新たなる進化を」 プログレス――――ネクサス 「本当にイルミナスの目的が支配だけだと思うか?」 「何?―――――何だ、この反応は?」 「……来た」 Beyond the Progres ヴィルティック・シャッフル2 「お前が……イルミナスの首脳か」 「如何にも。そして……」 「な……何だと? どうして……どうしてお前が」 「オルト……ロック!」 「全ては計画通りだ。そう、貴様の死、もな」 『戦闘終了。プログレスの勝利を確認』 『任務の完了を確認。乙』 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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“日本の背骨”を行く奥羽山脈合宿 概要 八戸~奥入瀬~十和田湖~八幡平~田沢湖~秋田 「奥羽山脈北部を縦走しよう」という案です! 東北の雄大な自然を満喫できます 部会でプレゼンしたものからゴールを変えて秋田終わりにしました このルート最大のポイントは北海道へのアクセスの良さ! スタート地点の八戸とゴール地点の秋田両方から北海道の苫小牧にフェリーが出ています これはもうプレアフターで行くしかない!! 参考ルート↓↓ 距離:254.2km 獲得標高:2500m このままだと楽勝なので多少増やすかも 登る量は他の案より500m~1000m少ないので体力に自信がなくても安心 見どころ ◎八戸港の朝市 東北屈指の漁港である八戸では毎週日曜日に朝市が開かれます プレの最終日/本合宿0日目にここで海鮮を食べるってのはいかが? ◎奥入瀬渓流 十和田湖に向かう途中 3年前の東北合宿で行った先輩一押し まっぷるによるとこの辺で牛タンシチューなるものが食べられるとか ◎十和田湖 特大カルデラ湖 湖畔のキャンプ場なのでみんな大好き水遊びもし放題?? 水着を忘れないように ◎八幡平 この案最大の見どころ! 日本の背骨を縦走 自転車で登った山頂から見る景色は格別! スケールのデカさに圧倒されよう ◎田沢湖 !!!!! なんかやべぇのがいる こいつと写真をとりたくない?? 謎の像に目を奪われてしまったが景色も良いです ◎日本海へ… (2014年夏岩崎アフターより) 日本海から見る夕日は紅いんですよ 「ほんとに?」と思ったそこのあなた、一緒に確かめに行きましょう きりたんぽも食べられます 宿のご飯は恐らくきりたんぽ鍋 Q&A Q.どうしてそんなに北海道を推してるの? A.この3年間日本各地を旅して来ましたが北海道は全てが別格。とにかくスケールが違います。ぜひこの機会に一度走ってみてほしいので激推ししています。 Q.来年は北海道合宿だし、別に今年走らなくてもよくない? あの北海道を一回で回りきれるわけねぇだろ!! 私自身一年生の時に3週間弱走り回ってもまだまだ行っていないとこだらけ。 北海道に行く機会は多ければ多いほど良いのです。 Q.北海道はアフターじゃだめなの?? 北海道は九月になると秋になってしまいます。朝晩は冷え込むようになり、なにより“夏らしさ”が感じられなくなってしまうのです。 アフターでもダメなことはないですが、できればプレで行ったほうが良いと思います。 長くなってしまいすみません でも、それだけ魅力にあふれてるってことです! ぜひ部長案に一票よろしくお願いしますm(_ _)m
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片倉温泉をお気に入りに追加 くちこみリンク #blogsearch2 報道 木落し坂の模擬御柱の役目終了 片倉館や伊那の寺が引き取り - 中日新聞 「河野家の悲願」持ち越しに地元ため息…「高市氏の方が熱量あった」との声も - 読売新聞 中華まんじゅう誕生 上諏訪温泉朝市の有志 – Nagano Nippo Web - 長野日報 【時系列まとめ】大雨影響 各地の被害状況は - NHK NEWS WEB 片倉館元館長山﨑さん ものまねで第3の人生 – Nagano Nippo Web - 長野日報 上諏訪温泉朝市 「ミニサイズ」で再開 – Nagano Nippo Web - 長野日報 昭和天皇、上皇さまもご宿泊のホテルがさらに高級なリゾートホテルに - 産経ニュース 憩いの公園で見つける戦国の片鱗 東京・片倉城 - 朝日新聞デジタル 諏訪湖畔に佇む歴史ある宿「かたくら」が新しく生まれ変わり『かたくらシルクホテル』として4月22日グランドオープン - アットプレス(プレスリリース) 諏訪市、上諏訪駅~諏訪湖畔を直通で結ぶ市道「柳並線」延伸区間を4月14日開通。「かたくらシルクホテル」も4月22日開業 - トラベル Watch 「大漁桜」淡いピンクの花びら開花 南相馬・片倉初発神社近く - 福島民友 「かたくらシルクホテル」が上諏訪温泉湖岸通りに2021年4月下旬、グランドオープン! - アットプレス(プレスリリース) 【長野県・諏訪温泉】レトロロマンチックな国の重要文化財に包まれた「片倉館」 - オーヴォ 【 福島市・穴原温泉 】 手間暇かけ守る名湯 山肌迫る片倉山の絶壁 - 福島民友 成分解析 片倉温泉の59%はむなしさで出来ています。片倉温泉の13%は怨念で出来ています。片倉温泉の9%は赤い何かで出来ています。片倉温泉の6%は覚悟で出来ています。片倉温泉の4%は毒電波で出来ています。片倉温泉の3%は気合で出来ています。片倉温泉の2%は言葉で出来ています。片倉温泉の2%は世の無常さで出来ています。片倉温泉の1%は白インクで出来ています。片倉温泉の1%はかわいさで出来ています。 ウィキペディア 片倉温泉 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ 山口県/片倉温泉 このページについて このページは片倉温泉のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される片倉温泉に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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(5) 今、二つの熾烈な戦いの内の一つに、終止符が打たれようとしている。 ようやく空を濁らせていた暗雲が消え、青い空が覗く。そんな清々しい青空と、燦然と輝く太陽の元で、二人の男が対峙する。 一人は、手元に握っている拳銃の銃身を変形させ、剣の様な形状にすると共に、銃口からビームによって成形された刃を放出させている白いスーツの男、ハクタカ。 そしてもう一人は、鍛え上げられ、完成された筋肉を赤いスーツ越しに誇示する、己の拳のみを武器とする男、シロガネマッスル。 二人の距離は遠からずも近からず。しかし互いに踏み込めば即座に、戦闘状態となる。なのだがどちらも、自ら踏み込んでこようとはしない、 荒野で相手が振り向くのを待っているガンマン同士の如く。鞘から刀を抜き、隙あらば一刀両断せんとする武士の如く。 先に動いた時点で、勝負が決まる。そう考えている為か、ハクタカもマッスルも、自ら動こうとはしない。 ただ、睨み合う。睨み合い、仇が先に動くのを待つ。――――――――そうして、息が詰まりそうな膠着状態へと陥る、手前。 その空気を切り裂く様に、ハクタカの方が先に動いた。手元の拳銃を逆手に持ち変える。大きく踏み込んで、駆け出す。 『――――――参る』 そう呟きながら、ハクタカは正面からマッスルへと向かってくる。拳銃を持っている右腕を伸ばして、右方へと反らしながら。 マッスルは考える。何をしてくるのかと。一番考えられるのは、持っているあの武器で斬りかかってくる、だろうか。 ならば後ろに避けるか? いや……避けるまでもない。 受け止めてやろう。受け止めてその珍妙な武器を潰す。潰すのは拳銃だけじゃない。プライド、矜持、自己。 ハクタカ、その全てを潰してやる。マッスルはヘルメットの中で心の奥底から楽しそうに口の端々を上げて笑う。 笑いを浮かべながら、荒々しく声を上げて、自らも正面から走り出す。 『来い……ハクタカァ!』 ハクタカとマッスルは互いに真正面から衝突する事も辞さない勢いで疾走する。 有利なのはどちらかと言えば、剣の様に変形させた拳銃を持つハクタカの方だ。 刃は稲妻の様にバチバチと光が踊っており、只ならぬ威力を持っていそうだ。それにリーチも長い。 一方、マッスルにはハクタカの様に武器を持ってはいない。 己のプライド、もとい信念により武器を持たず生身で戦う事を好むマッスルにとって、武器なんて無用の長物に過ぎない。 このままぶつかり合えば、間違いなくあの刃で切断される事になる。さて、どうした物か……上空に跳ぶしかないか? と思っていると。 ハクタカは拳銃を逆手持ちから、瞬時に通常の持ち方へと変える。……自分からリーチを短くしてどうする? そう思いながらも、マッスルは内心ほくそ笑む。ならその油断、突かない理由は無い。 『自ら油断を誘うか……』 両足の筋肉を一時的に増幅させる事で、スーツを突き破る程に筋肉を強化し、地を抉り取りながら一気に距離を詰める。 地面に三日月を彷彿とさせる、曲線の傷跡を作りだしながら、マッスルは急接近した。早い、早、過ぎる。 懐へと強襲を掛けてきたマッスルの迅速さに、ハクタカは反応できない。拳銃を振ろうにも刃が届かない、目と鼻の先にまで近づかれてしまった。 『甘いぞ! 小僧!』 マッスルは左手でハクタカの右手を握って身動きを封じる。抵抗させる間も与えず、決定打を与える為に。 右手を固く握りしめて、右腕全体に今までで一番の威力を叩き込む為、有らん限りの力を込める。抵抗を諦めたのか、銃口の刃が儚く消えてゆく。 ハクタカを引き寄せながら上半身を思いっきり捻って、マッスルはハクタカの腹部へと全力でアッパーをぶち込んだ。 『散れっ!』 ―――――――消える。視界も思考も一瞬、プツリと消える。 無意識に、ハクタカの右手から拳銃が落下する。マッスルはぶち込んだ拳を突き上げて、ハクタカを持ちあげる。 決してやわではなく、常人以上に鍛練を積んでいる筈のハクタカの腹筋を直撃したその拳は、メリメリと食いこんで内臓にまで深々とダメージを与え続ける。 完璧な形で腹部に攻撃を食らい、思わずハクタカ、の中の青年は盛大に吐血する。マスクが赤黒く濁って染まる。気持ちの悪い、独特の鉄臭い匂いが充満する 次に襲ってくるのは、のた打ち回りたくなる痛み。身体から内臓という内蔵が飛び出してきそうな位、痛い。だが、ハクタカは堪える。必死に痛みから、耐える。 左手を離して、恐るべき事に右腕だけでマッスルはハクタカを宙へと持ち上げている。巨木の様な剛腕は伊達では無いようだ。このままでは地面に叩きつけられてしまうが……。 ハクタカの目は死んでいない。寧ろ――――――――このチャンスを待っていたかの様に、鋭い眼光を放っている。 『重力……制御』 ハクタカの中の青年がボソリと呟きながら、瞳孔を紅色へと瞬く間に変化させていく。そして。 『起動!』 紅色の瞳孔を眩く発光させて、青年は叫んだ。 ぶら下がっていた下半身を曲げて、両足を振りハクタカはマッスルの腕へと、最初の戦闘時と同じく絡めようとする。 『まだ生きていたか……だが!』 さっきの一撃で沈まなかった事にマッスルは怒号を上げて、右腕を地へと振り下ろす事で、ハクタカにトドメを刺そうとする。 『今度こそ終いだ! 小僧!』 その瞬間を、待っていた。マッスルはハクタカを地面に叩き付けようと、右腕を振り払い、ハクタカを落とす。 が、ハクタカは全身を大きく反らせると、両足を離すと同時に両手を地面に付いて逆立ちする様に着地する。 世界が逆さまに映ったこの瞬間に、反撃の狼煙を、高らかに上げる。形勢をこの景色の様に、逆転させる。 流れる様な動作で、ハクタカは両腕の力のみで勢い良く飛び跳ねた。重力など存在しないかの様な、非常に俊敏な動きだ。 『何だと?』 あの殴打を浴びても動けるのかと、驚嘆とも感嘆とも言える表情を浮かべているマッスルが目下に見える。 ハクタカは両足を揃えてマッスルに向かって飛び下りてくる。否、ただ、落ちてくる訳ではない。半身を回転させて、右足を突きだして胴体目掛けて飛び蹴りする。 『ぬおっ!』 右足は狙い通りに、マッスルの胴体へと減り込む。予想だにしないハクタカの反撃に、マッスルは思わず後方へとよろけてバランスを崩した。 そのままマッスルを蹴り上げ、くるりと宙返りして着地する。同時に、ハクタカは振り返って前を見据えながら体勢を立て直す。 今までの戦いの中で隙も油断も見出せなかったマッスルに、ようやく隙が出来る。多少なりにでも利いているのか、マッスルの息が荒いでいる。 これで、勝負を決める。ハクタカは迷う事無く、マッスルへと駆け抜けていく。無論、マッスルも只やられるのを待つ訳ではない。 向かってくるハクタカへと左右に踏み込みながら剛腕を振るう。だが、ハクタカは振られてくる剛腕を軽々と踏み台にすると、マッスルの両肩を両足で蹴り飛ばして跳躍する。 派手に宙返りしながら太陽を背に、ハクタカは倒すべき相手を定める。天高く右足を振り上げ、この長き戦いにケリを付ける、最後の攻撃を仕掛ける。 マッスルは両腕を交差させる事で防御態勢を取り、天を見上げるが―――――――既にハクタカの姿が、迫る。 『うおおぉぉぉぉぉぉ!』 天空より落ちてきたハクタカの右足の踵が、マッスルの頭部を守っているヘルメットへと幹竹割りの如く真っ直ぐに叩き込まれた。 有りっ丈の力と共に、全体重を加重して鋭く斬り込む様に放たれたその踵落としに、マッスルは反撃も抵抗も出来ず、だらしなく両腕を下げる。 ヘルメットにヒビが入っているのだろう、軋む音が聞こえてくる。やがて、ヘルメットは粗雑な音を出しながら左右に割れた。 落下音から推測するに、相当な重量でかつ、防御力を持っていただろうヘルメットを、ハクタカは破壊した。まだ原型が残ってはいるが、 華麗に宙を二回転して、ハクタカは地上へと着地する。そして油断する事無く、マッスルを見据える。 これが今のハクタカに出来る最大にして、最後の攻撃だ。これが効かぬなら……勝てる術はもう、無い。 ヘルメットが割られたせいで、中のニックの顔が露わになる。これで倒れるかと思いきや……ニックは堂々と仁王立ちしている。 頭部、いや、額から豪快に血を噴き出しており、顔半分を真っ赤にしているにも関わらず、だ。 「ふっ……ふふ……ふはは……ふははははは!」 ヘルメットどころか、頭までかち割った、とハクタカは思っていた。 比喩でも自惚れでも無く、あの蹴りはそこまで言い切れる威力……だった筈だ。それを直に食らっただろうに、ニックは笑っていた。嬉しそうに、笑っていた。 半端ではない流血をしているにも拘らず、全く意に介さない豪快な笑い声を発しながら、ニックはハクタカへと話しかけてきた。 「やったな……。やられたぞ……ハクタカ!」 闘志は折られていない、それどころか、ニックの闘志は以前にも増して燃え滾っている様だ。その証拠に、ニックは嬉しさを抑えきれない、そんな表情を浮かべている。 ハクタカは運が良い事に、近くに転がっている拳銃を拾い上げて立ち上がる。再び銃口から刃を放出させて剣の様に変形させて、腰元へと構える。 あれでまだ倒せないなら……だが正直不味い、不味いなと、ハクタカは心の中で強く舌を打つ。 数分前に食らったマッスル、もといニックのアッパーは、予想以上に深刻なダメージを身体に与えていた様だ。 少しでも動くと、呼吸が出来なくなる位痛みが身体を抉っている。骨をやられたか。あるいは、内臓をやられたか。 恐らく両方だ。両方やられている。もしも下手に動けば、ニックに抗う以前にこっちが沈む。最悪、再起不能になるかもしれない。 率直に言えば、死だ。これじゃあ、どう足掻いても、死ぬ。しかし、ハクタカは動く事を選択する。それは何故か。 今、目の前のこの男に、トドメをさせるチャンスがあるからだ。 拳銃を両手持ちし、居合抜きの体勢を取りつつ、ハクタカはニックへと一歩踏み出す。 対するニックも、何も言わぬまま、ハクタカへと両手を握り拳にしてファイティングポーズを取る。 次こそ本気で、この二人の男の戦いにケリが付く。 その結末は、神ですら知らない。 ×××××× ゼノブレイカーの胸元に歪な傷痕を刻みながら着地した一条は、枯れている喉を必死に震わして神守に叫ぶ。 弓矢を撃て、と。早く胸を狙い、その弓矢を放てと。しかし神守は弓矢を持ったまま、動く様子が無い。 一条が起こした決死の行動、リヒターが突き刺した銀凰を、力一杯に振り下ろす事で、今まで頭部や右腕を失っても動いていたゼノブレイカーにようやく大きなダメージを与える事が出来た。 動力源である、ブラックキューブを護っていた胸部のガラス部分には、不器用に切り開かれた、縦方向の傷痕が出来ている。 その隙間から見えているのは、朧げに光っているブラックキューブ。そこを撃ち抜ければ、全て終わらせる事が出来る。 だが、そんなチャンスだというのに神守は動けない。恐らく、手が血まみれである一条に驚き戦いているのだろうが、一条は思わず張り詰めた声で叫ぶ。 「神守さん! 惚けていないで! 早く!」 一条のその叫びに、神守は目が覚める。 そうだ、惚けている場合では無い。一条さんはあんな……あんな怪我をしてまで、チャンスを作ってくれたんだ。 しゃがんでいる一条の足元には、目を背けたくなる、何とも痛々しい血の水溜りが浅く広く出来ている。 と、一条の手から銀凰がするりと抜けて、その水溜りに落ちる。一条はふらふらと揺れており、どことなく限界が近い様に思える。 いけない……! 神守はすぐさま、傍らに置かれている三本の弓矢を拾い上げて、一つにする様に手の中で纏める。 そしてゼノブレイカーへと身体を向けつつ、その三本を弦へと引っ掛ける。 すると、一本一本バラバラであった三本の弓矢が重なる様に融合していくと――――――――次の瞬間、一本の弓矢へと変化した。 その弓矢は正に光、で出来ている。思わず息を飲む、美しく光り輝く蒼き光の弓。または、マナの結晶体というべきか。 神守は力強く弦を引いて、ブラックキューブへと狙いを定める。後は、引くだけ。狙いを定めて、この弦を引いて弓矢を撃つ、だけ。 しかし、足元がゆらりゆらりと揺れており、ゼノブレイカーは不規則に動いている為、中々狙いを定める事が出来ない。外したら……全部、おしまい。 全部、おしまい? ふと、神守の中で不吉でネガティブなイメージが、過ぎる。 もし狙いを外したら、あるいは急所を外せば、全てが終わる。終わってしまう。何もかも、終わってしまう。 そういう考えが幾度も頭の中で渦巻き始めて、覚悟を決めた筈の神守の手は次第に震えてきた。それも、激しく。 私が……私がもし失敗したら、私は死ぬ。それどころか、一条さんの命も……一条さんだけじゃない、もしかしたら私の大切な人達も……。 どうして? さっきまで一条さんに、絶対に勝つって啖呵を切ったのに。どうして私の手はこんなに震えているの? 神守は自分の手が異常に震えて、狙いを定めるどころか、弓をまともに持つ事すら出来なくなっている事に気づく。 頭の中に、「もしも」「終わってしまう」という、暗く絶望的な単語が渦巻いては身体の自由を奪う。もしも失敗したら。もしも倒れなかったら、もしも……。 無意識に神守は弓を手放しそうになる。あまりにも、あまりにも私にこの役目は……重荷過ぎる。私何かに……私なんかにあの怪物が……倒せるの? やっぱり、無理だ。私には、私みたいな普通の子には……。 その時、ゼノブレイカーの動きがピタリと止まると、神守の方へとゆっくりと、身体を向けてきた。 消えかけていたブラックキューブが黒々しく光りだす。左腕のイレイザ―ポイズンが起動し、粒子の様に見えるナノマシンが活発に動き出す。 神守を排除すべき対象と判断したゼノブレイカーは、体勢を低く構えて、一気に走りだそうと―――――――。 「行かせる……かよ!」 喉の奥から絞り出す様な低く、しかし迫力に満ちた声で一条はそう言いながら、踏み出そうとした両足へとタックルする。 小さな体からは想像出来ない、凄まじい怪力で、進もうとするゼノブレイカーの両足を一条はタックルしつつがっしりと両腕で抑え込む。 神守の元へと行かせない。絶対に行かせないという確固たる意思と気迫を発しながら。 「一条さん!」 「今だよ……」 驚いて、声を掛けてきた神守へと一条は振り向かずに言う。非常にドスの効いた声だが、不思議な事に威圧感は無く、優しさを感じる。 「私が……コイツを抑えてる隙に……撃って」 神守はハッと、気付く。 一条が抑えてくれている事で、偶然にもゼノブレイカーは、神守から見て真正面に向いており、胸元が非常に狙いやすくなっている。 はっきりと、ブラックキューブが見えている。迷う事無く……これで迷い無く、狙う事が出来る。 「狙い……付けられるから。だから……早く……早く撃って……神守、さん」 狙える。狙えるけど、私……。 両手をじっと見る。凄い汗が滲んでいて、動悸が早くなる。胸が苦しくなる。 出来ると、出来ない、二つの思いがせめぎ合い、弓矢も弓も構えられない。出来ない。出来ないかもしれない。 「迷うな!」 今まで聞いた事の無い険しく厳しい声で、一条が神守にそう叫んだ。 「もう……迷うな! 神守……遥!」 「一条さん……」 「あんたには……あんたにはコイツが倒せる、絶対、倒せるんだ! あんたにはそれが出来るんだよ! 神守、遥!」 一筋の汗が、額から頬を伝う。神守は弓矢を弦に、掛けていた。 出来る。私には、怪物を倒す事が出来る。そうだ……私は、変わるんだ。自分で自分を見限っていた自分を……変えるんだ! 「撃て……遥! あんたが信じる……あんたを信じろ!」 一条が発した、心からの、心の奥底からの、絶叫。 その絶叫に、神守の目が見開く。弓の弦を強く強く、これ以上引けないって位に、引く。 もう何も迷わない。絶対に迷わない。守るんだ。私が好きなこのセカイを……守ってみせるんだ! 私の、力で! 神守の意思に応える様に、弓矢の光の輝きが増大する。溢れ出て、発散されていくマナは、神守を守っている出入り口の壁という壁を、淡い光の粒子へと、昇華していく。 神守の三つ編みを結いでいる、ゴムヘアも昇華されていき、神守の髪型が三つ編みから、一条と同じロングヘアに変わる。 ようやく、神守の手から弓矢が放たれた。そのまま真っ直ぐ、一直線にゼノブレイカーへ、そして、ブラックキューブへと、飛んでゆく。 「「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」」 神守と一条の叫びが完全にシンクロする。 ゼノブレイカーはソーラーキャノンの要領で、イレイザ―ポイズンを胸元へと動かして打ち消そうとする。 しかし弓矢は打ち消される事無く、イレイザ―ポイズンへと突き刺さると、ナノマシンを昇華し、左腕を消失させながら―――――――隙間を突き抜けて、ブラックキューブへと命中した。 弓矢は命中するに留まらず、流星の様な軌跡を描きながら、ゼノブレイカーを連れて空へと急上昇していく。やがて、弓矢も、ゼノブレイカーも見えなくなっていく。 大気圏に入る手前、まだ目視出来る空域まで弓矢は上昇すると、ゼノブレイカーの全身に蒼い光を走らせ―――――――瞬間、昇華させた。 ゼノブレイカーが存在ごと、大気の中へとうっすらと消えていく。弓矢は無へと、輝きながら還っていく。静寂を取り戻す、空。 神守から放たれた、マナの結晶体である弓矢はゼノブレイカーを完全に消滅、もとい昇華させた様だ。 あまりにも込められたマナが強すぎて、神守の周辺には何も残っていない。目の前の壁が全て、光にされてしまった。 神守の手に握られている弓矢が、元の部活動に使う、何時もの姿に戻る。 神守はゼノブレイカーが自分の力……否、一条の手助けもあって、倒せた事が自分自身信じられないのか、肩で息をしながら、呆然と立ち尽くしている。 と、うつ伏せに倒れている一条を見、神守は思わず弓を落として急いで駆け寄る。倒れて動かない一条の近くにしゃがんで声を掛けた。 「一条さん!」 ぐったりとしている上に、掌が……一条の両手は指先まで真っ赤で、深い切傷が見える。 このままじゃ不味い、早く……止血しないと。そう思いながら、神守は渾身の力で穿いているスカートを引き千切り、応急処置的に一条の両手に巻いた。 次に救急車、救急車呼ばなきゃ……と、携帯を探るが何処を探っても全く見つからない。どこかで落としたかもしれない。 どうしよう、どうしよう、このままじゃ一条さんが、一条さんが……! 神守が慌てふためいていた、そんな時。 どこからか、笑い声が聞こえてくる。何の笑い声……と思っていると、その笑い声は紛れもなく、一条の笑い声だった。 神守が一条に目を向けると、一条はまるで……神守と買い物をしていた時の様に、穏やかで、それでいて幸せそうな感じに笑っていた。 物凄く久々に聞くがする。一条さんのそういう、笑い方。神守は唖然としながらも、冷静にそう思う。 ごろりと、一条は仰向けに寝転がる。寝転がって、屈託の無い笑顔で、神守に言った。 「……勝てたね。私達。あいつに」 相当酷いレベルの怪我をしているだろうに、そんな事に全く気付いていない様子で、一条は笑いながらそう言った。 神守は上手いリアクションというか反応が出来ず、惑いながらも、こくんと頷き恐る恐る、聞く。 「う……うん。勝てたね。……ねぇ、一条さん」 「何?」 「手、痛くないの?」 神守から冷静な口調でそう言われて、一条はどれどれと、自分の両手を見てみる。 血で滲んで薄く透けている傷口をじぃっと一条は観察する。すると、一条の顔はみるみると青ざめてくる。 そして左右に激しく転がるというオーバーリアクションで、両手を抑えて痛がる。凄く凄く、痛がる。 「いっ……いててててて! 痛い痛い痛い!」 「今気付いたの!?」 「何で、何で私の手こんなに血がドクドク出てんの!? いやホント、洒落なんないよ!」 「あ、無駄に動くと傷口、開くかも……」 ピタリと動きを止めて、一条は掌にふーふーと息を吹きかける。しかしそれで治る筈も無い。 ゼノブレイカーと戦っていた時はまるで別人な一条に、神守は何故だか無性に、おかしくなって、失礼だとは思うが笑う。 笑ってはいけないと思いながらも、何だか頬が緩んで、自然に笑ってしまう。 「笑ったね、神守さん」 一条が、神守に顔を向けてそう言った。その時の一条の、優しく安心する感じもまた、戦っている時は別人の様だ。 「あ、ごめん……笑っちゃって」 「良いよ良いよ。そうやって笑ってた方が、神守さんらしいから」 それから、一条も神守も、何がおかしいのか分からないけど、笑いあった。二人の笑い声が、空へと吸い込まれていく。 長く、それでいて苦しかった戦いに終止符を打てた。失ったモノは多く、守れなかったモノも多かった。あまりにも、犠牲が多い戦いだった。 だけど、勝てた。あいつに勝つ事が、報いる事が出来た。今はその事実だけが、神守と一条に安堵感を抱かせている。これ以上ない、安堵感を。 神守の両膝がその場にすとん、と力無く突いた。神守はそのままうつ伏せに、一条の傍に倒れた。 「神守さん……? 大丈夫?」 一条が心配そうに聞くと、神守は失笑混じりに答える。 「ごめんね、一条さん……。私も……力、使いきっちゃったみたい。早く救急車呼ばなきゃ……いけないのに」 神守の言葉に、一条は首を大きく横に振り、良いよ、別にと、明るく笑って言う。 「この程度の傷、舐めれば治るよ。私、体だけは頑丈だから」 「舐めればって……」 とことん……この人には敵わないな。と、神守はあっけらかんと笑う一条を見て思う。けどあの根性を見るに、ホントに舐めたら治ってそうで困る。 両足の感覚が遠い。遠いというか、一時的だろうが無くなっている。立ち上がろうにも、立ち上がれない。 仕方ないなと思いながら、神守は一条の近くに寄り添う様に、身体を仰向けへと寝転がらせる。二人して、仰向けになって空を眺めている。 二人の両目に映っているのは、済みきっていて、雲一つ無い真っ青な空。ただ、太陽だけが暖かな存在感を示している、だけだ。 するとポツリ、ポツリと神守と一条の頬に、水滴が落ちてくる。一滴だけでなく、やがてその水滴は小雨となって降り注いできた。 何かと思えば、どうやら天気雨の様だ。太陽の陽が反射でもしているのか、雨は切なげな光を宿しており、キラキラと輝いている様に見える。 まるで空が、長い長い戦いの末の勝利を祝福している様で、神守の涙腺は妙に緩んでいた。両手でごしごしと拭って泣かない様に堪える。 「綺麗だね」 一条がそう言うと、神守は答える。青い空も、降り注ぐ雨も、太陽もどれも、綺麗だ。 「うん、凄く綺麗。空を……空を見て感動するのって、初めてかも」 「私も。こんな……何とも言えない気持ちで空を見るの、初めて」 二人はそれ以上言葉を交わさず、しばらく空を見上げる。言葉が浮かばないんじゃない。 言葉はいらなかった。きっと、思っている事は同じ事だから。今はこうして、二人で寝転がって、空を眺めていたい。 こうして絶望の淵から這いあがり、全力で掴み取った勝利を、二人で分かち合っていたい。今は、このまま。 「神守さん」 ふと、一条が神守の方へと身体を向けつつ、話しかけてきた。神守も一条に身体を向ける。 三つ編みが解かれていてどちらもロングヘアとなっている。何だか三つ編みの時よりもずっと、一条と神守はそっくりに見える。 「神守さん……私に何時か、聞いたよね。私が何で、戦うのかって。どうしてセカイを周ってるのって」 神守は自分がそんな事を聞いたのか、正直に言うと思い出せない。 激しい戦いの中で、日常の記憶が軽くすっ飛んでしまっているのかもしれない。とはいえ、言ったっけ? とは言えないので……。 取りあえず、うん、と神守は頷いてみる。一条は神守の目を見つめながら、にこっと微笑んで、言った。 「これが、私の生きる意味。私が、戦う理由なの」 「……どういう意味?」 「こうやって……」 再び仰向けになって、血が大分乾いてきている両手を、太陽に透かしながら一条は語る。 「こうやって、大事な人を護りたい。大切なセカイを護りたい。そういう事を考えながら、私は何時も戦ってるの。 そういう絶対に無くしちゃいけないモノは、私にとって生きる意味を与えてくれる。私が、私である事を示してくれて、励ましてくれる」 そして、神守へと身体を向け、柔和な表情で、ドキッとする位、大人っぽい表情で一条は言い放った。 「だから私はこうして、戦ってる。私を私でいさせてくれる、そんな存在を悪い奴から護る為に。 どんなセカイにいようと、それは同じ。私にとって守りたいのは私の周りだけじゃなくて――――――――セカイ、その物だから」 「……私も」 神守は自分の言葉に自信がまだ持てないのか、一条に小声で尋ねる。 「私も……一条さんみたいになれるのかな? 大切な人達や……大事なモノを、護れるのかな。私……やっぱり」 「護れるよ」 一条は笑顔で即答する。その笑顔は包容力に溢れており、まるで聖母の様だ。 「だって神守さん、あいつにやられそうになってた私を、助けてくれたじゃない。それに……あいつを倒したのは誰でも無い、神守さんの力だよ。 大丈夫。神守さんなら護れるよ。だから、自信を持って」 「うん……けどどこかまだ……不安というか……」 「……神守さん」 一条は何かを手渡そうと、神守の前に閉じた右手を差し出した。 何だろうと神守が思っていると、一条は閉じている右手を開ける。 「一条さん、これ……」 そこには、一条が使っている、髪の毛を纏め三つ編みにする為のヘアゴムがあった。神守が使っているヘアゴムと同じ色の。 「私のヘアゴム。もし……もし不安になる時や、自分に自信が無くなる時があったら、これを見て思いだして」 神守はそれを受け取って、ぎゅっと抱きしめる。一条は、言った。 「私の事。私は何時だって、神守さんのそばにいるから。神守さんの事を、思ってるから」 ―――――――堰を切った様に、神守の両目から涙が流れる。悲しい訳でも無ければ、悔しくも痛くもない。 けれど神守は、泣いていた。今まで溜めていた物、堪えていた物が一気に溢れてきて、止められなくなる。 目の前が涙で滲んでいて見えない。一条の顔を見なきゃ、見なきゃと思うが、幾ら目を擦って、涙が止まらない。 「ありがとう……一条さん……忘れない、私絶対に、忘れないから。一条さんの、事」 「私の方こそありがとう、神守さん。私も忘れないよ、神守さんの事」 号泣する神守の、ヘアゴムを握り締めている両手を、一条は両手で包む。手を繋ぎ合い、二人は目を閉じる。 何も無いビルの屋上で、二人の少女はしばしの眠りに付く。それは、長き戦いの末の、つかの間の休息。 一つの勝負に、幕が降りる。勇気ある二人の少女、否、勇気ある者達の勝利という、幕が。 ×××××× 神守と一条の寝ている屋上から大分離れた、廃墟となっている巨大なビルの一フロア。 白スーツら、戦いを高みで眺めていた連中の一人であるサングラスは、口をあんぐりと開けて唖然と、双眼鏡を覗いている。 まさかゼノブレイカーが……ゼノブレイカーが本気で倒されるとは思いもしなかった。 リヒターはおろか、シュタムファータァすら倒したアレが、人間に倒されてしまった。訳の分からない攻撃で。その事がサングラスには、到底理解できない。 数多の自動人形、だけでなく、様々なロボットをスクラップに変えてきたゼノクレスが、ゼノブレイカが―……と。 「いやぁ……いやはや……参り、ましたねぇ」 ヒクヒクと、両頬を引き攣らせて無理やり笑いを浮かべながら、サングラスは双眼鏡を外す、 そして白スーツとその仲間へと、弁明を開始する為に振り向く。 「こんな筈では……こんな筈ではなかったのです。あまりにも想定の範囲外な事が起こりすぎて……ねぇ? し、しかし! しかし任せて下さい! まだ手はありますよ! 早急に次の刺客を呼びましょう! 次はオートマタでも」 だがしかし、サングラスの周りには最早誰も、いなくなっていた。 ハクタカを見つけて飛び出したシロガネマッスルはともかく、白スーツも睡眠中も読書中もいつの間にか姿を消している 今、この場にいるのは苦笑いを浮かべているサングラスと、ポツリと放置されたリラックスチェアとその上の乱雑に置かれた女性雑誌だけだ。 どうやらゼノブレイカーが敗れた瞬間、白スーツはサングラスを見限り、自らの手でケリを付けに行った様だ。 サングラスははぁ……と、わざとらしい深い溜息を吐くと、何処かに電話を掛けようと衣装とお揃いの真っ黒な携帯電話を取りだした。 「どこに電話を掛けるつもり?」 聞き覚えの……ある、女性の声が聞こえてきた。 その声の持ち主に、サングラスは顔を向ける。持ち主はサングラスのすぐ横に立っていた。さっきまで気配がまるで無かったが……。 地味目な色調のロングスカートに、やけに大きな胸が目に付く白いシャツ。その上に白衣を羽織った、メガネを掛けた女性が立っている。 女性はサングラスの頭部に、真紅なだけでも派手なのに、黄金色の煌びやかな装飾が施された拳銃を突き付けている。 拳銃を突き付けたまま、女性は平坦なトーンでサングラスを問い詰める。 「この世界にワルサシンジゲートは無いわよ、イッツァミラクルさん。また悪いお仲間と手を組んだのかしら?」 銃口がこちらに向けられているにも拘らず、サングラス――――――――イッツァミラクルは慌てる事無く、むしろニヤニヤとしながら答える。 「これはこれは……お久しぶりですね、マチコ・スネイルさん。この世界には観光でいらしたのですか?」 「質問に質問で返す男、私嫌いなのよね。貴方こそ何の用事でこの世界にいらしたのかしら。聞くまでもないだろうけど」 携帯を仕舞い、ミラクルは両手を上げ抵抗はしない、というポーズを取りつつ、言う。 「えぇ、わざわざ口に出さずとも貴方なら分かりますよね。蛇の道は蛇、悪の思考は悪にしか分かりません」 「私はもう、そっち側で生きる事は辞めたわ。貴方みたいなのと一緒にしないでほしいな。それに……」 スネイルの目付きが静かに、鋭く、冷める。声は平坦なままだが、それ故に冷徹で無感情に感じる。 「あの子達にこれ以上、余計な事をしてみなさい」 「もしも……手を出したら?」 音もなく忍び寄り、スネイルは直接、ミラクルの額に銃口を突き付けた。ミラクルの表情から、笑みが消える。 「殺す。警告で済むレベルじゃない事、分かってる?」 ミラクルはスネイルのその威圧に―――――――ニタリと口元を吊り上げて、不愉快な笑みを浮かべながら、言った。 「申し訳ありませんが、私にはまだ仕事がありますので……おさらばです」 「何?」 途端、ミラクルはスネイルを軽く蹴り飛ばすと、窓へと走りだして、颯爽と飛び降りた スネイルは起き上がって窓へと駆け込み、下を覗きこみながら拳銃を向け、引き金を幾度か引く。 だが既に、ミラクルの姿は影も形も無くなっていた。逃げられた。逃げられて、しまった。 拳銃をカードに戻すと、スネイルは髪を掻きながらポツリと、自嘲気味に呟いた。 「甘くなったなぁ……私。昔なら即座にぶち抜いてたのに」 ×××××× また別の屋上。互いにボロボロの状態となったハクタカとニック。双方とも、呼吸を整えながら、相手が動くのを待つ。 下手に動けば死ぬ可能性がある故、慎重にならざるおえないハクタカに比べ、頭部から流血しているというのに仁王立ちしており追い詰めらている様子が全く無いニック。 しかしニックに、自ら動く気配は無い。認めたくは無い。認めたくは無いが……さっきのは、効いた。 闘志が燃え滾り、尚且つやっと本腰というかやっとやる気が出てきたのだが、ハクタカの踵落としは正直結構効いた、ニックの視界は時折揺らめき、滲んではぼやける。 この状態でもしも、ハクタカがさっきの踵落としの様な攻撃をしてきたら捌ける自信が無い。今度は腕一本、持ってかれるかもしれない。 もう早くは動けない。平衡感覚が大分グラついており、ハクタカが素早く動いてきたら、捉える事が出来ない気がする。 しかし、しかしだ。易々と戦線を離脱する事はしたくない。それはニックのプライドが許さない。 ようやく体が温まってきて、本気で戦いが、血沸き肉躍る、本当の戦いが出来る状況にまでハクタカを追い詰められた事が出来たというのに。 この状況を見逃すのは、ニックの戦士としての血が拒む。しかし……と、ニックが悩んでいる時。 割れているヘルメットから、途切れ途切れにニックへの通信が入ってくる。その声は、リーダーである白スーツの声だ。 <シロガ……マッスル……そこまで……しておけ……> 「……エビルか?」 <ゼノブレイカ―……敗北した……任務を切り替え……排除……> そこでヘルメットはもくもくと煙を出して、ゴロンと転がった。最後の仕事を終えた様だ。 通信を盗み聞きしていたハクタカは、神守と一条がゼノブレイカーに勝利したのだと気付き、ホッとする。ホッとできる状況では無いのだが。 ……しかしすぐに気付く。戦いの果てに力尽きた二人に、ニックに通信を入れた人物―――――――白スーツ達が向かっている事に。 不味い……早く……早く勝負を付けて、二人を守ら……ねば……。 が、ハクタカの意思とは関係なく、ハクタカの片膝は地を付く。 呼吸が追いつかなくなり、少しでも身動きすると、どうしようもない痛みが駆け廻り、やがてもう片方の膝も地に付いてしまう。 もう一歩も動けない。体力がとっくに底を尽く。それどころか、命がそこを尽こうとしている。 「……仕方ない、か」 ニックは踵を返し、戦線を離脱する為、ハクタカに背を向ける。その間際、ハクタカに顔を向けて、最後に言い残す。 「この傷、確かに刻んだぞ、ハクタカ。次こそは……必ず」 『待て……』 「必ず、倒してやる」 拳銃を剣の形態から、本来の形態に変形し、ハクタカはニックの背中に拳銃を向ける。 だが、定まらない。手が小刻みに震える上、視界の半分が薄暗くなっており狙いを付ける所かニックの姿すら見えなくなっている。 撃てない。マッスルが、倒すべき存在が目の前で逃げていくというのに、撃つ事が出来ない。 『待……て……』 ハクタカはぐらり、と前方に倒れた。倒れた拍子に、拳銃が手元から滑る様に離れて、勝手にカードへと戻る。 視界が、目の前が暗くなっていく。腕も足も、何処も動けない。もう、何も、出来ない。 こんな所で、死ぬわけにはいかないと自分を奮わせようとするものの、肉体はハクタカの命令を拒否する。 やがて、視界が完全に閉じて、ハクタカは意識を失う。もしかしたら永久に、目を開ける事は無いかもしれない。 すみません、スネイルさん……ごめん、メルフィー……。それにもう一度……再会……したかっ 変身が強制的に解除され、ハクタカ――――――――の変身前である青年は、深い闇へと堕ちた。堕ちて、しまった。 降り注がれていく光の雨が、青年を冷たく打ち付ける。太陽も空も雨も、青年に手を差し伸べる事は、出来ない。 その時、青年の近くに一つの人影が差す。その人影は歩み寄り――――――――。 小雨が止んできた中、神守と一条が深い眠りに落ちている屋上に、二人の人間が音も出さず静かに着地する。 二人とも、マッスルの様に戦闘用のスーツを着ているが、勿論細部が違う。 一人は、マッスルとはまた違う紅。毒々しいまでに紅く自己主張が激しい、ボディーラインがハッキリと分かるスーツを着た妖艶な女性。 もう一人は、肩から爪先まで純白、そしてアクセントとして腕や足に、鳥の翼を思わせる黒き模様を織り込ませた、スーツを着ている細身の男性。 二人とも、マッスルと同じく、頭部をすっぽりとヘルメットに隠しており、素顔を見る事は出来ない。 『マッスルは来ないの?』 呆れ気味に女性――――――――シロガネブレードこと、斬り裂きのジャンヌが、両腕を組んで男性にそう言った。 ブレードの質問に、先程まで遥達とゼノブレイカーの戦いを眺めていた白スーツの男、そして今は白きスーツの男がブレードに顔を向け、言葉を返す。 『通信は入れておいたが、恐らく彼は来ない』 『何で?』 『通信に出ない事を考えるに、ハクタカとの戦いでヘルメットを破壊されたのだろう。それか倒されたか……まぁ、それは無いな』 『何にせよ支障は無いわね。私達の任務には』 『そういう事だ』 その男――――――――シロガネソニック、カッコマンエビルはそう言い、数メートル先で眠っている遥達を見下ろした。 ソニックが片手を上げると、遠方のビル屋上から、ソニックへと鏡を太陽に照らした小さな光が反射している。何者かがサインを送っている様だ。 その屋上、一見すると猟銃、に見えるデザインが施された特製ライフルを構え、スコープからソニックを覗きこんでいる男が、鏡を下ろした。 男はソニックらと違い、一人だけヘルメットを被っておらず素顔だ。義眼、らしき目を伸縮させてスコープを覗きこんでおり、微動だに動かない。 落ち着いた色調の、黄色のスーツを着た男―――――――シロガネスナイパー、スナイパーガマンは乱入者に備えて見張っている。 一応牽制はしておくが、今屋上にいるのは、神守と一条、それと、ブレードとソニック以外誰も、いない。 このシロガネソニック、ブレード、スナイパー、そしてマッスルといった四人は、シロガネ四天王という、別の世界から来た刺客だ。 この四人は、リヒターの破壊、並びに一条遥の抹殺という任務を何者かから授かり、世界を渡ってきた。 しかし同業者であり、得体の知れぬサングラスことイッツァミラクルが、ソニックにゼノクレスを使っての共同戦線を申し込んできた。 最初こそソニックは、ミラクルの介入を拒もうとした。が、任務を下してきた何者かがミラクルとの共同戦線を認めた為、渋々協力関係となった。 だが、激闘の内にゼノブレイカーが敗れた為、ソニックはブレードとスナイパーと連れてミラクルを見限り、自らトドメを差すべく、屋上に訪れた訳だ。 『にしてもつまらない任務ね。こんな状態で倒しても面白くもなんともないじゃない。ほっといてあげない?』 別に一条遥に同情心や憐れみを持っている訳では無く、直接戦って倒せない事に不満げな様子で、ブレードはそうぼやく。 一方、ソニックは一条の元へと歩んでいきながら、片手の指を真っ直ぐに揃えて手刀にする。 『僕かて不服さ。こんな使いっぱしりみたいな任務。しかし、一条遥の存在は僕達の計画に於いて、必ず重大な障害となる。なら』 手刀を大きく右腕を伸ばして構える。自らを殺めようとしている存在が近づいているが、一条も、神守も起きる様子は無い。 『排除しない道理は、無いよ』 一条の前に立ち止まり、ソニックは右腕を振り上げると、息の根を手刀を突き刺す事で止めようと考える。 『悪いね、一条遥。けれど―――――――力を持ち過ぎた君が、悪いのさ』 振り上げた刀手を、ソニックは振り下ろす―――――――瞬間。 「もう良いだろ」 突如として一人の男が、ソニックの目前に立ち塞がった。 男は反応が遅れて、惚けているソニックに向かって宙を舞い、綺麗な回転蹴りを放つ。 気配を一際感知させず、それでいて元からそこにいたかの様な男の虚を突くその攻撃を、ソニックは両腕で防ぎつつ、後方へと後ずさる。 事態を見守っていたブレードも、何時の間にか乱入してきた男に驚く。まるで瞬間移動でもしてきたかのように、突然現れたからだ。 『……貴様』 すたっ、とスマートに着地し、男は特徴的な赤い髪の毛を強風に靡かせる。 口元に不敵な笑みを浮かべて、挑発的に拳銃に見立てた指を向けながら男、リヒト・エンフィールドは言った。 「悪事の邪魔して悪いな、お前ら。けどな、動けない女の子を殺そうとするのは、趣味が悪すぎるんじゃねえか?」 両腕を離して、ソニックはリヒトを睨み上げながら、聞く。 『何時頃から……潜んでいた?』 「潜むも何も、さっき来たんだぜ。お前らが全く気付かなかっただけで」 ソニックとブレードがすぐさま戦闘態勢を取っているにも拘らず、リヒトは淡々とした口調で、ソニックに言う。 「おぉ、怖い怖い。力んでるとこ悪いが、お前らの仕事は終わりだよ。さっさと帰ってくれ。 この子達を運ばなきゃいけないから、時間が無いんだ」 ……挑発、しているのか? 妙な猜疑心を抱きながらも、ソニックは臆せずリヒトに言い返す。 『大した自信だな、リヒト・エンフィールド。だが状況が理解出来ているのか?』 ソニックの発言は決してハッタリでは無い。実質、今の状況はリヒト一人に対して、ソニック、ブレード、そしてスナイパーと三人。 一対三だ。それにスナイパーの姿はリヒトには見えず、実質スナイパーの指先一つでリヒトの命を狩り取る事が出来る。 スナイパーはスコープ越しに標的であるリヒトを捉える。 『飛んで火に入る夏の虫……か』 一度狙撃状態に入ったスナイパーは、いかなる事態が起きようと標的を狙い撃つまで微動だにしない。 リヒトはスナイパーに狙われている事に気付いておらず、ソニックへと挑発し続けている。後は引き金を引けば、一瞬で事が収まる。 神経を研ぎ澄まして一点、リヒト・エンフィールドへと集中させる。スナイパーは引き鉄へと指を掛ける。後はこの指を、引くだけ。 世とは何と無情なのだろう。今から放たれる弾丸一発で、命の灯火が消える。その瞬間が、スナイパーに取ってこの上なく、至福。 『さよならだ』 スナイパーは標的へと最後の言葉を贈りつつ、引き金を引こうとした――――――――その、瞬間。 自らに向けられた、強烈な殺意を感じ取る。獲物を食らう肉食獣の如き、刺々しい殺意を その殺意に撃ち抜かれる前に、スナイパーは反射的に特製ライフルを担いでその場から駆け出して回避する。 数秒後、スナイパーがさっきまで構えていた場所が爆発し、スナイパーは爆風に吹き飛ばされぬ様に低く身構えた。 コンクリートの粉塵が舞い落ちてくる中、スナイパーは振り向く。そこには、狭く深いクレーターが出来ていた。明らかに殺す気、いや、殺す事を目的にしている。 もし少しでも逃げるのが遅れていたらタダでは済まなかった。スコープを覗いて、殺意、いや、ハッキリと殺しに来た輩を覗きこむ。 「おいリヒト、精度悪いぞ、これ」 スナイパーに当てる事が出来ず、次弾を込めながらヘンヨは耳に掛けたヘッドフォン越しに、リヒトに話しかける。 ヘンヨがスナイパーに向かって撃ち放った武器は、今回の依頼の一つ、神守遥に弓矢を届ける依頼の報酬として、リヒトから受け取った試作型大型汎用ライフルだ。 通常のライフルとして使う事が出来る他、マシンガンやショットガンとして変形させて使う事も出来、拡張機能でグレネードも撃つ事が出来る。 ヘンヨ自身は精度が悪いとぼやくものの、至っていつも使っているスナイパーと同じ感覚で使う事が出来る。狙いはしっかりと、スナイパーに向けられていた。 だが、スナイパーは途中で気付いてしまい、結果、回避されてしまった。その事がヘンヨには悔しく、精度が悪いとぼやいた訳で。 恐らく次は外さないだろうと、思う。しかし撃ってから何だが、グレネードはやめておいた方が良かったと、ヘンヨは思う。 下で通行人とかが何の騒ぎかと騒然しているのを見るに。 耳栓の様なイヤホンからヘンヨの通信を聞き、それに対してリヒトは胸元のマイクから返事する。 「もしかして外したのか?」 「狙いにくいだよ、このライフル。挙句避けられちまったし」 「しっかりしてくれよ。高かっただぞ、それ」 「報酬がこれだけじゃ頑張れないんだよ。もっと弾んでくれ。弾薬とか」 「弾薬費はそっち持ちだろ。甘えんな」 ソニックをスルーするかの様に、リヒトはヘンヨと能天気な会話を交わす。 何秒経っても、スナイパーがリヒトを狙撃しない事に、ソニックは気付く。気付いて恨めしそうにリヒトに、言う。 『……伏兵を仕込んだのか。スナイパーガマンに備えて』 「そういうこった。だから帰ってくれ。さもなきゃお前らが苦しくなるぞ」 『腹立つくらい自信満々ね。……けどニ対三になった所で、状況は何も変わらないわよ』 背後に回っており、お手製のナイフを持ったブレードが、リヒトにそう言う。 前にはソニックがおり、後にはブレードが待ち構えている。リヒトは挟み撃ちにされており、逃げ場が無い。 ヘンヨはスナイパーを抑えており、リヒトの方までは対応できない。もしも同時に攻撃を仕掛けられたら、回避も防御も間に合う可能性は低い。 だが、リヒトに怯む様子も慌てる様子も、ましてや恐怖に陥る様子もない。威風堂々と身構えている。 『ソニック!』 『そういう事だ、リヒト・エンフィールド。苦しむ間もなく、終わらせてあげるよ』 するとリヒトは、ニヤリと笑って見せ――――――――言った。 「誰が、二人しかいないって言った?」 『―――――――推参』 突然、リヒトを守る様に激しい疾風が巻き起こる。その風に、ソニックとブレードは怯んで立ち止まった。 徐々に風が晴れていくと、リヒトの背中に一人の人間が立っている。一瞬で間に入り込み、その人物はリヒトを助太刀する。 ソニックに対する様に全身を黒色に染めた、それでいて身軽ながらも屈強で頑丈な鎧、というべきスーツを着た男が。 被っているマスクのバイザー内に二つの目、鷲の眼の様に鋭いツインアイが光を放つ。 ブレードとソニックは、その男の名を、呼ぶ。 『……田所』 『カッコマン……生きていたのか』 田所カッコマン、と、呼ばれたその男に、リヒトはフランクな口調で声を掛ける。 「よっ。遅いぞカッコマン。何してたんだ?」 カッコマンはリヒトに顔を向ける事無く、低いトーンで、しかし良く通る声で答える。 『……答えるまでもない、小事だ』 「そうかそうか。つーか、偉く良いタイミングで助けに来たな。もしかして狙ってたのか?」 冗談めいた事を言うリヒトに、カッコマンは何も答えない。 しかしその代わりに、黙ってソニックへと身体を向ける。 カッコマンとソニック、否、カッコマンエビル。別の世界での宿敵が、この世界で相見える。 『まさか君もこの世界に来ていたとはね……』 『俺から貴様に言う事は何も無い』 両手を握り締め、カッコマンは倒すべき宿敵に向けて、言い放った。 『田所カッコマンの名において――――貴様を、断罪する』 「こういう訳だ。これで三対三、丁度いい塩梅になった。さぁ」 今までゆるんでいた表情を引き締めて、真剣な面持ちになったリヒトはソニックへと、宣戦布告する。 「やろうぜ、エビル。戦いたかったんだろ。俺達と」 空気が逆転する。限りなく、ソニック達に有利だった状況が、カッコマンの登場で引っ繰り返った。 否、リヒトが言う様に、これで三対三、各々の相手が見つかったは見つかった。 だが、勝機の風はリヒト達へと吹雪いている。今の空気では、どうしようとリヒト達が勝つ。そんな予感をひしひしとソニックは感じて仕方が無い。 戦うべきか、戦わざるべきか――――――――そう考え、ソニックは何故か、苦笑する。 「何がおかしい?」 リヒトの質問に、ソニックは笑うの止めると、自嘲交じりな口振りで言った。 『ここは引かせて貰うよ。君の要望通りに』 「逃げるのか?」 『逃げる? 馬鹿な事は言わないでくれ。今君達と戦っても、こちらに益が無いだけだ。それに、君達と戦うのにあまりにもこの世界は狭すぎる』 ソニック、ブレード、そしてスナイパーは何処からかコードが付いている筒を取り出した。 そして間を置かずコードを引き抜いて、筒を放り投げた。落下した瞬間、筒の両端から凄まじい勢いで白煙が噴出する。 屋上一面を真っ白に隠すほどの白煙の中で、リヒトはどうにかソニック達を捉えようとするが、何も見えない。 「くっ……お前ら!」 『次の舞台で待っているよ。その時こそ』 『君達を、殺す』 次第に白煙が晴れてきて、屋上は元の姿を取り戻した。 激しく咳込みながらも、リヒトは周囲に目を向ける。だが、ソニック達は忽然と姿を消していた。 「ちっ……まんまと逃げられたか」 悔しさを現すリヒトに反して、カッコマンは意外な事に特に反応を示さず、リヒトに背を向けると歩き出した。 「それにしても助かったぜ、カッコマン……って」 リヒトの言葉を待たずして、カッコマンは立ち去ろうとする。 そのまま帰られてはいかんと、リヒトは懐からとある物体を取りだした。 「カッコマン!」 リヒトがそう強く呼び掛けると、カッコマンは歩いている足を止めて、僅かに振り向く。 リヒトはカッコマンに向けてその物体を放り投げた。その何かを、カッコマンは手を上げてしかと、受け止めた。 人懐こい笑顔を浮かべながら、リヒトはカッコマンへと伝える。 「今回の報酬だ。余裕が出来たら聞いてやってくれ」 カッコマンは返事する事無く再び背を向けた。周囲から吹いてくる風を纏わせた途端、カッコマンは姿を消した。 と、ヘンヨが通信を入れてきた。リヒトはそれに応える。 「あいつに掻っ攫われたな。お前の見せ場」 「敢えて譲ってやったんだよ。俺一人でも充分だった」 「まぁそういう事にしといてやるよ。つうかあいつ、何処行ったんだ?」 「俺にも分からん。だがまぁ、やる事があるんだろ。カッコマンにはカッコマンなりに」 「そういうもんかね。あ、この依頼の報酬忘れんなよ。ついでに弾薬費と修理費も」 一方的にヘンヨからの通信を打ちきり、リヒトは眠っている一条の元へと近寄ってしゃがんだ。 目の前である種の戦いが繰り広げられていた事も全く知らず、子供の様な寝顔を浮かべている一条の頬に手を当てて、囁く。 「良く頑張ったな、遥。それに」 神守に顔を向けて、感謝する。 「遥を護ってくれてありがとな。こっちの世界の……いや」 「神守、遥」 そう言えばハクタカとの連絡が付かないが……恐らく大丈夫だろう。多分。 ×××××× ゼノブレイカーが敗れ、シロガネ四天王とイッツァミラクルが撤退し、全てに決着が付いた、その数分前。 シロガネマッスルこと、ニック・W・キムとの死闘に一先ずの決着が付いた。が、ハクタカは性根尽き果てて、倒れた。 変身が強制的に解除されて、ハクタカとなる前の青年の姿に戻っている事が、その事実を物語っている。 起き上がる様子はまるで無い。本気で力尽き、尚且つ死の淵を彷徨っている。しかしそれももう、長くは持たないだろう。 その横に、何者かが立っている。黒色のア―マ―に身を包んだその人物―――――――田所カッコマンは、ハクタカを両腕で、抱き起こした。 『奴に……シロガネマッスルに単身挑んだのか……』 カッコマンはそう、呟いた。首を小さく横に振り、言う。 『……馬鹿な、事を』 その時、別の気配を背後に感じ、カッコマンは青年を抱き抱えて立ち上がり、振り向く。 耳にペンを挟み、髪の毛を掻いているスネイルが、カッコマンに話しかけてきた。 「久しぶり~、田所君。もしかして鈴木君を助けてくれたの?」 『……俺は何もしてない。戦っていたのはハクタカ自身だ』 「そう……けど、貴方が目印になってくれたお陰で早く見つけられたわ。ありがとね」 カッコマンはスネイルへと、青年を引き渡した。 細身に反し、スネイルは普通に青年を、両腕で受け止める。去ろうとするカッコマンに、スネイルは聞く。 「せっかくだから付いてこない? 彼が目を覚ますまで」 『いや、良い。まだ俺には、やらねばやらない事がある』 「そう……鈴木君、貴方に会いたがってたんだけど……」 答えず、カッコマンは歩き続ける。 「それなら、次は何時会えるのかしら」 立ち止まり、カッコマンはスネイルに振り返ると、答えた。 『次は……』 一度、言い留める。しかしすぐに、留めた言葉をカッコマンは、言った。 『次は、互いに素顔のままで会える……そんな平和な、世界で』 ×××××× カッコマンは佇む。ビルの一角に、佇む。 リヒトからの報酬である物体、この世界ではボイスレコーダーと呼ばれている物体を、耳元に当てる。 先端の再生ボタンであろう、そんなスイッチを押すと、録音されたメッセージが再生される。 流れてきたメッセージの声は、ハクタカ……に変身する前の、青年の声だった。 本当なら直接君に伝えたい、寧ろ直接伝えるべきメッセージだと思う。 けれど、俺と君では成すべき戦いも、向かうべき目標も違う。だから多分今後、会える機会は無いかもしれないし、これから二度と会えないかもしれない。 だからこそ、こうしてメッセージを残してリヒトさんに渡しておく。これから俺が話す事を出来るだけ、記憶に留めておいてほしい。 もしも俺が戦いの末に力尽きて倒れたら、君が……俺の代わりに世界を救ってくれ。イルミナス……いや。 イルミナスだけでなく、世界と次元、人の未来その物を脅かす存在を、君の手で倒してくれ。 こんな事を頼むのは至極、無責任だとは思う。けれど、俺は真剣にこの願いを託したい。 君ならそれが出来ると、俺は思っている。それが出来るほどの力と信念を、君は持っているんだ そして……互いに道を違えて、俺が敵になる事があったら、俺を倒してくれ。 俺が出来なかった事、達成出来なかった事。それらを叶えてほしい。 それと、君の後ろには、君を支えてくれる仲間達が居る。 もしも行き詰まったり、窮地に陥っても諦めないでくれ。君は、一人じゃない。 最後に、例え違う世界で戦っていても、俺達は仲間だ。 戦う理由も、向かうべき最終地点が違っても、世界の平和を願う、そんな共通の目的を持った仲間だ。 次に会う時は、互いに仮面を外して素顔で語り合える、そんな平和な世界で会おう。田所カッコマン……いや。 田所、正夫。 メッセージが途切れる。カッコマンは掌の中で、ボイスレコーダーを強く、握りしめた。 そして真正面を見据えて、誰ともなしに、言った。 『……約束しよう』 ビルからカッコマンは飛び降りた。 彼の行方を知る者は、誰も、いない。 ×××××× ……ぼんやりと、青年は目を開けた。……死んでない。死んで、ない? 正方形の蛍光灯が眩しい。鼻をくすぐる、あまり好きじゃない薬品の据えた匂い。両手、両足、その他の感覚が戻っている。 がばっと青年は起き上がるが、途端に腹を殴られた様な、ジンジンとした痛みを感じ、歯を食い縛る ふと、隣に目を向けると顔馴染みである眼鏡……いや、ある種上司であるスネイルが足を組んで座っていた。 「病み上がりだから無理しちゃ駄目よ。どう? だいぶ良くなった?」 リンゴの皮をナイフで途切れさせる事無く、するすると器用に剥き続けながらスネイルが話しかけてきた。 「えぇ、どうにか……ご迷惑をお掛けして、すみません。回収して頂き、有難うございます」 「礼なら私じゃなくて田所君に言いなさい。彼が助けてくれなかったら危なかったから」 「田所が……」 もしマッスルに負けていなかったら会えたかもしれない。そう思うと、青年はどうしようもない思いに駆られ、シーツをグッと握った。 そうだ、リヒトさんはあのボイスレコーダーを彼に渡してくれただろうか。……後で聞いてみよう。渡せてなかったら渡せてなかったで、諦めよう。 「今リンゴ切ってるけど、食べられそう?」 「はい……ありがとうございます。あ、そうだ……遥さんと、神守さん、それに……」 青年が心配そうにそう聞くと、スネイルはリンゴを切りつつ、微笑みを浮かべて青年に答える。 「どっちの遥も治療を終えて休んでるわ。それに、安田君と紫蘇ちゃんも。 四人ともそれなりに怪我が多いけど、大事には至らないから安心して。あー……一条さんの両手がちょっと手を焼いたけど、一日か二日すれば治るとは思う」 「一条さん、どうしたんですか?」 「何をどうしたのかは分からないけど、両手にパックリと切傷が出来ててね……。生命力が異常に高いから、一応塞がれてるけど傷が傷だから油断はできないな。 リヒト君はずっと、ダブル遥に付き添ってる。ヘンヨ君……は、また別の用事でどっか行っちゃった。まぁ、忘れた頃に逢えるでしょ、多分」 「そう……ですか。にしてもパックリって……あの人、また凄い事しますね……」 「とはいえ、そういうトンデモない事を臆する事無く出来る度胸の良さが、一条さんの強みだからね」 色んな意味であの人には敵わないな、と、青年は神守と同じ感想を抱く。 ……神守と言えば一つ、青年には気になる事があった。 「……あの、スネイルさん」 「ん?」 「自分には直接……関係無い話ですけど」 「何でも言ってみなさい。分かっている事しか答えられないけど」 「それじゃあ……神守さんはこれから、どうなるんですか?」 リンゴの皮を全て剥いて二つに切り、片方を青年に手渡しつつ、スネイルはその質問に返答する。 「記憶を消去するわ。一条さんに関わった事、身に降りかかった事、そしてゼノクレスを倒した事、その一切合財をね。ただし」 「ただし……何です?」 「その代わりに、スイッチを仕込んでおいたから。その時が来たら全てを思い出せるスイッチをね。 もしも神守さんが窮地に陥る様な事態になったら、すぐさまそのスイッチが入る様に調節してあるから心配しなくても大丈夫。 それに、そういう記憶が即座に蘇ってきても、あの子の精神力なら耐えられるだろうし」 青年はスネイルの返答に何か言いかける。言っていいのかどうか迷っているだが、意を決したのか、ハッキリとスネイルに、聞く。 「……スネイルさん。その、神守さんの記憶ってどうしても……消さなきゃ、駄目なんですか?」 「今までの「遥」の因子を持つ子達にそうしてきた様に、神守さんも例外じゃないの。 感覚共有は必要な能力だけど、まだ一条さん以外の「遥」には過ぎた能力、強すぎる能力だからね。一段階上のレベルとなった神守さんは特に。 ……彼女達には、一条さんの代わりに各々の平穏な日常を過ごして貰う。感覚共有が必要な時になるまで」 「その必要な時は……いつか来るんでしょうか」 「来なければ良いわね。それが一番幸せだから。一条さんにとっても。その時が来ないように頑張りなさい、鈴木君」 ハクタカ――――――――の中の青年である鈴木は、スネイルに小さく、頷いた。 「一先ず難しい話はここまで。お疲れ様、鈴木君。安田君と紫蘇ちゃんは無事に回収できたし、ついでにシロガネ四天王の一人も退けたし、大活躍だったわ」 「大活躍なんてそんな……ただ、任された任務をこなしただけです。それに……奴には実質惨敗しました」 「そう? だけど貴方が居たおかげで助かった命はあった事は事実だし、必要以上の被害が防げたと思う。胸を張っていいわよ」 「だけど……」 と、スネイルは鈴木に、薄っぺらいカードを指に挟んで差し出してきた。鈴木はそれを受け取ってみる。 そのカードは暗く半透明で、カードというより、非常に薄い液晶モニターの様だ。すると真ん中のモニターらしき部分に数秒程、砂嵐が映り込む。 やがて砂嵐が徐々にクリアになっていくと、何者かが映り込んだ。軍服らしき服を着た女性の上半身だ。 銀色の麗しい髪の毛を肩まで伸ばした、端正な顔付きの女性が鈴木の事をじっと、見つめている。 鈴木はしばし、その女性と見つめ合うと、ポツリと、その女性の名を発した。 「メルフィー……」 鈴木に名前を呼ばれた、メルフィーという女性は、鈴木をじっと見つめていたが何か気に入らないのか深く俯いた。 どうしたのだろうと鈴木が心配していると、メルフィーは俯いたまま、小言で何か呟いている。 「……馬鹿」 鈴木は気付いていないが、メルフィーの目は潤んでおり、少しづつ涙が溜まっている。 「ん? メルフィー、今なんて……」 聞き返すが、メルフィーは俯いたまま小声で呟くだけだ。いや、その声はだんだん大きくなっている。 「馬鹿……」 「すまない、もう一回言ってくれ」 「馬鹿、馬鹿……」 「……ハッキリと言ってくれ。馬鹿って言ってるのか?」 それから、メルフィーは一旦無言になる。鈴木は疑問符を浮かべ、もう一度呼びかける。 「おーい、メルフィー」 「馬鹿! 馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿! 隆昭さんの馬鹿!」 大きく顔を上げて、メルフィーは泣きじゃくりながら大声で隆昭を馬鹿と罵倒した。 驚いて鈴木はベッドから転げ落ちそうになる。これ程、メルフィーが感情を露わにするのも珍しいからだ。 「い、いきなり何だよ! ビックリしただろ!」 整った顔立ちが、涙で豪快に崩れている事も気にせず、メルフィーはひたすら激しく、泣き続ける。 「無茶しちゃ……無茶しちゃ駄目って、あれほど言ったのに……。何で死にかけてるんですか!」 「何か、ごめんな。想像してたよりダメージが深くてさ。俺自身、ここまで響くとは思わなかったんだよ……」 「マチコさんから……話を聞いた時に私、本気で、本気で隆昭さんの事、心配したんですからね……」 その泣き顔を、鈴木は自分を心配してくれている故のモノだと分かっていながらも、凄く可愛いと思う。 悪いとは思いながらも、ひたすら頭を撫でてあげたくなる衝動に襲われる。けれど液晶の前では何も出来ないので、せめて指先でメルフィーの頭を撫でる。 撫で撫でしていると、メルフィーはやっと泣くのを止めた。何だか励まされる筈が逆に励ましている気がする。 「もう良い大人だし泣くな、メルフィー。俺はこの通り元気だからさ。一応」 「ホント……ですか? 無理……してないですか?」 「心配し過ぎだよ、お前は。俺はそう簡単に死なないよ。間違った未来を変えるまで、俺は絶対に死なない。約束する。 だから安心してくれ。今の傷を治して、すぐに君の元に戻るから」 溜まっている涙を手で拭いながら、メルフィーは優しげに笑う。 「約束……ですよ。必ず元気になって、戻ってきて下さいね」 「あぁ。サンドイッチでも作って待っててくれ。腹が空いて仕方ないんだ」 鈴木がそう言うと、メルフィーは明るい笑顔を浮かべて、大きく頷いた。 「美味しいの作って、待ってます」 「頼んだよ。楽しみにしてる」 メルフィーとの通信を切り、鈴木は一息吐く。 ふと、ニヤニヤとしているスネイルと目が合い、何だが鈴木は無性に恥ずかしくなる。 「お熱いわね。これで娘じゃなかったら、ねぇ」 「その事は言わないで下さい……あっ」 ふと、鈴木の目は窓の外へと目を向ける。 七色の美しいアーチを描いた虹が、空に掛かっていた。 見事な曲線をなぞっているその虹は、鮮やかな青空と相まって一つの絵画の様だ。 「綺麗ですね、虹」 「綺麗ね。こんなに綺麗な虹が見えるなんて、何か良い事があるかもしれない」 鈴木は虹を見て、言う。 「色々な世界を周ってますが、見かける虹ってどれも綺麗ですよね」 「えぇ、そうね」 THE STRANGE DREAM (6) 虹を眺めて、スネイルはポツリと、自虐的に呟いた。 「虹だけは、ね」 次回、正真正銘、最終回
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Marché du Vieux Lille こんにちは。LilleのMarchéについて何度か聞かれたのでこちらで皆さんに情報を共有しておきます。 LilleのMarché(朝市)はWazemmesのものがTrip Advisorにも載っていて人気ですが、Vieux Lilleでも毎週日曜日の朝に行われています。旬の果物野菜ワインパティスリチーズハムetcetcが基本測り売りで売られていて雰囲気があっておすすめです。その場で食べれる屋台のようなものも幾つかありとても美味しいです。 場所は以下のリンクを参考にしてください。 http //www.yelp.fr/biz/marché-du-vieux-lille-lille-2
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片倉温泉をお気に入りに追加 くちこみリンク #blogsearch2 報道 木落し坂の模擬御柱の役目終了 片倉館や伊那の寺が引き取り - 中日新聞 「河野家の悲願」持ち越しに地元ため息…「高市氏の方が熱量あった」との声も - 読売新聞 中華まんじゅう誕生 上諏訪温泉朝市の有志 – Nagano Nippo Web - 長野日報 【時系列まとめ】大雨影響 各地の被害状況は - NHK NEWS WEB 片倉館元館長山﨑さん ものまねで第3の人生 – Nagano Nippo Web - 長野日報 上諏訪温泉朝市 「ミニサイズ」で再開 – Nagano Nippo Web - 長野日報 昭和天皇、上皇さまもご宿泊のホテルがさらに高級なリゾートホテルに - 産経ニュース 憩いの公園で見つける戦国の片鱗 東京・片倉城 - 朝日新聞デジタル 諏訪湖畔に佇む歴史ある宿「かたくら」が新しく生まれ変わり『かたくらシルクホテル』として4月22日グランドオープン - アットプレス(プレスリリース) 諏訪市、上諏訪駅~諏訪湖畔を直通で結ぶ市道「柳並線」延伸区間を4月14日開通。「かたくらシルクホテル」も4月22日開業 - トラベル Watch 「大漁桜」淡いピンクの花びら開花 南相馬・片倉初発神社近く - 福島民友 「かたくらシルクホテル」が上諏訪温泉湖岸通りに2021年4月下旬、グランドオープン! - アットプレス(プレスリリース) 【長野県・諏訪温泉】レトロロマンチックな国の重要文化財に包まれた「片倉館」 - オーヴォ 【 福島市・穴原温泉 】 手間暇かけ守る名湯 山肌迫る片倉山の絶壁 - 福島民友 成分解析 片倉温泉の59%はむなしさで出来ています。片倉温泉の13%は怨念で出来ています。片倉温泉の9%は赤い何かで出来ています。片倉温泉の6%は覚悟で出来ています。片倉温泉の4%は毒電波で出来ています。片倉温泉の3%は気合で出来ています。片倉温泉の2%は言葉で出来ています。片倉温泉の2%は世の無常さで出来ています。片倉温泉の1%は白インクで出来ています。片倉温泉の1%はかわいさで出来ています。 ウィキペディア 片倉温泉 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ 福島県/片倉温泉 このページについて このページは片倉温泉のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される片倉温泉に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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【千葉】菜の花とミツバチ 2009 【千葉】ゴルフ 2009 【千葉】犬吠埼 【千葉】成田山 【千葉】成田山 Vol.2 【千葉】木更津 あさり 【千葉】成田山お守り 【千葉】菜の花列車 【千葉】勝浦朝市 【千葉】醤油 【千葉】房総マリン 【千葉】ポピー 【群馬】ぶんぶく茶釜 【群馬】高原きゃべつ 【群馬】上州温泉2004 【群馬】谷川岳 【群馬】旅がらす 【群馬】峠の釜めしおぎのや 【茨城】水戸納豆わら 【茨城】水戸黄門 Big印籠 【茨城】水戸黄門うっかり 【茨城】筑波山 かえる 【茨城】あんこう鍋 【栃木】ギョウザ 【日光】三猿
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北海道は素晴らしい景色が多く、動植物も本州では見られないものがあり広角から望遠までどんなにレンズを準備してもしきれないほど。 旅行などで訪れるならぜひカメラを持っていって欲しい。 ※注意:北海道の冬は死ねるほど寒く電池が通常よりもたない。また、室内は暑いほどなので外との気温差でレンズやファインダーなどが曇る。自分の防寒と合わせてカメラの準備も万端に。 函館 朝市、函館山からの夜景など撮影ポイントが多く、町並みも面白い。 札幌 大通公園など。町並みは普通の都会だが冬は雪の山が道路脇に連なったり別世界。雪祭りなど大きなイベントも多い。時計台は逆に有名な残念スポット。 千歳・日高 競走馬の生産地として有名。観光用の牧場もあり、気軽に馬が撮影出来る。 富良野・美瑛 富良野はあのドラマとラベンダーで有名。ラベンダーは7月中旬から1ヶ月ほどが見頃らしい。 美瑛は丘一面の畑など、北海道らしい風景が有名。 旭川 旭山動物園が有名。ここから先はレンタカーなど足を用意しないと苦しくなる。 帯広 一直線に延びる道路と一面の畑が見られる。 釧路 ここまで来たら知床まで足を伸ばしてみても。湿原とタンチョウヅルも有名。 これ以外にも自然が豊富で撮影ポイントは無数にある。ただし無闇に山に入らない様に。一晩車が通らないとかもざらで、歩いて町までいく事が困難な場所もある。 また、道央などでは車(タクシーはエラい値段になる)やバイクが無いと不自由する。